10th Anniversary 2006 grace Memorial Party
10th Anniversary 2006 grace Memorial Party
製 作 2006年(6月4日開催)
収録時間 90分
映像 1080i High Definition
音声 ステレオ
撮影機材 HDR-FX1/DCR-VX2000
編集機材 Apple Power Mac G5/Final Cut Pro5/PhotoshopCS2/IllustratorCS2
収録フォーマット HDV・Blu-ray(BD-RE)
グレース創立10周年記念パーティー
初の本格的なハイビジョン(HDV1080i)制作作品です。
2005年12月にハイビジョンカメラのFX1を購入したこと、創立10周年を記念して地元のホテルでパーティーをするということもあり私独自の判断でハイビジョン撮影・制作とすることにしました。

◎制作にあたって
創立10周年の記念ということで作品のマスターをハイビジョンで制作し配布用にVHS・DVDにダウンコンバートすることにしました。

◎撮影にあたって
ハイビジョン撮影のため画面サイズは16:9のワイド画面になりますが、VHSに収録するときには4:3のスタンダードサイズにしなければなりません。
そこでサイマル制作用に撮影時に画面の両サイドに余白ができるように撮影しました。
カメラに4:3マーカーがないので液晶モニターに2コの輪ゴムをはめてマーカー代わりとしました。
つまりNHKのニュースのように両端を切って4:3にしても被写体やテロップが切れないようにしたのです。

◎画面サイズ変換
16:9→4:3変換についてはFX1やDV機器に、その機能が無いため(Z1Jなど業務用機器にはある)HDD/DVDレコーダーのRDR-HX100の「4:3パンスキャン」機能を使用する事とし、その為最終工程でHX100にダビングしました。この工程はDVDを作成する作業にも生かせます。

◎作品マスター制作
マスターはハイビジョン(HDV1080i)で制作することにしましたが、現在、民生用のHDV機器はカメラ・デッキ・テープ共にminiDV用しか製品化されていません。(業務用では標準DVタイプがデッキ・テープ共にあります)
今回の作品の長さは撮影前から1時間を超える事が分かっていました。そこでまずHDVテープ2本に分割して収録してHDVのハイビジョン・マスターテープを制作しました。
そしてVHS・DVDダビングしやすいよう標準DVテープに16:9スクィーズのままダウンコンバートしてダビング用DV・マスターを制作しました。

◎Blu-rayでの作品マスター制作
この作品制作時にはまだ「まともなBDレコーダー」がなかったため、作品マスターはHDVで制作していました。そこで今回この作品もBDでマスター制作をすることにしました。
ただし、BD化に当たって1つ重大な問題がありました。元素材のHDVが2本に分かれているため、レコーダに2回に分けて取り込み後で「結合」する必要があるのです。
パソコンからダイレクトにレコーダーに取り込めないためなのですが、問題はこの「結合」です。MPEG2の性質上「結合」すると再生時に「結合」シーンはシームレス再生されないのです。
この問題は現在の私の制作環境では解決不能なため、この状態で仮のBDマスターを制作しました。
DVDよりは画質もよく(当然オリジナルのハイビジョン画質)頭出しもしやすい(HX100と違い任意の場所にチャプター設定が可能、もちろんDVDにも適用可)ハイビジョンマスターディスクが出来上がりました。

※この問題は編集ソフトから直接BDオーサリングソフトにデータを書き出しBDドライブでBDを制作することで、解決できると思われる。しかし2008年7月現在、DVD Studio ProはBDに対応していないため、事実上解決不能である。

※データサイズの関係でここでは全て静止画で表示しています